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10番ホール改造について

施設からのお知らせ

2024.01.23

ゴルフダイジェスト、チョイス誌の記事で、米ゴルフダイジェスト誌 世界ベスト100コース選定パネリストのレックス倉本さんと武居振一さんの対談記事がありました。
その文中で、採点基準として、どの要素が重要だと思われますか、の質問に対して。
武居さんは、「わたしはメモラビリティを最優先させます。18ホールがすぐに覚えられ、何度でも挑戦してしたくなるコースです。それとクラブハウスの雰囲気も個人的には大事だと思います。」
倉本さんは、「ぼくも同じくメモラビリティをいちばんに見て、2番目がショットの価値を測る戦略性です。リスク&リワード
-危険を冒して成功すれば報酬を得る-のホールなど、ショットの価値を測るバロメーターといえるでしょう。」

私もお二人のお考えに同意見です。
さらに付け加えるなら、クラブハウス周辺とコースとの調和をあげたいです。
残念ながら、夏泊はそこが弱点。
設計当初は手引きのカート主体だったので、それなりの空間構成でよかったのが、乗用カートの普及とともに、伸びやかさに欠ける光景に。

今回の10番ホールの改造はまさしくその欠点の解消が主目的となります。
練習グリーンと10番ティ間の狭苦しさ、混雑の解消のために、今までのバックティを撤去し、全体的にティを前方に移設し、パー4とすることでゆとりある空間を作り出しました。

もう一つの目的は、1番ホールからスタートした場合、9.10番ホールをアーメンコーナー的位置付けとすること。
10番からスタートされる方には申し訳なく思いますが、難易度あるホールからスタートすることで、最初から気を引き締めていただく。
しかしながら、ホールの真ん中にある松の木の手前のポットバンカーを埋めることと、従来ラフだった箇所をフェアウェイにすることで、そこを超えれば、残りはショートアイアンで狙える。その手前に置くと、角度によっては木が邪魔して難易度の高いミドルホールに変わるというように、リスク&リワードも意識しました。

代わりのロングホールは、14番ミドルをフルバックティを増設することで、ロングホールに変更しました。
距離的には2オンも可能。しかし16番ロングホールとは逆の方向ですので、北東からの山背(やませ)風の時は、タフなホールに変わります。さらに右側はOB。グリーンの傾斜もシビアです。
やさしそうで、意外に手強いホールと言われるようになると、いいなと思っています。

海老原寿人

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